「骨化」で死亡率10倍! カルシウム不足

2020年01月19日

60代の男性、閉経後の女性に多い!
全身に血液を送り出すため休みなく働いている心臓。その心臓を動かし続けている心筋(しんきん)が年齢とともに硬くなり、心臓が徐々に小さくなる「骨化」が注目されています。

60代男性の約20%が骨化しており、また女性の場合には閉経後に骨化が急速に進む傾向が見られるといいます

「骨化」とは文字どおり、本来は柔らかい組織が骨のように硬くなってしまうこと。心臓の骨化が起こる場所は、心臓を囲むように走っている冠動脈という太い血管で、動脈硬化と併発して発生します。

通常の動脈硬化は、コレステロールなどの蓄積でプラークと呼ばれる塊が血管内にできます。
このプラーク内に“カルシウムが沈着”した状態が「骨化」です

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コレステロールと骨化.jpg

骨化が心筋梗塞や狭心症、脳卒中のリスクを増大!
プラークの中で骨化したカルシウムは、ゴツゴツと角が立っていて、少しの衝撃でもプラークを壊してしまいます。そのプラークが血中に流れ出て冠動脈に(血栓として)詰まり、心筋梗塞や狭心症を引き起こすのです。

最新の研究で、「心臓の骨化」が起きていると、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの脳血管疾患による死亡率が10倍にも高まることが明らかになりました
 
原因はカルシウム不足!! カルシウム・パラドックス
この骨化が起こる主な原因は「カルシウム不足」です。カルシウムは骨や歯を構成する主成分ですが、その他にも神経の伝達や筋肉の収縮、ホルモン分泌や免疫機能を正常に保つなど、体内で重要な働きをしています。

そのため人体には、血液中のカルシウム濃度を一定に保つしくみがあり、血液中のカルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンが分泌されて骨からカルシウムを溶かし出し血液中に補給します。
しかし、この溶かし出されたカルシウムは血液中に溢れ過剰になってしまうのです

こうしてカルシウムが血液内に溢れると、血管のプラーク内に蓄積されて骨化が起こります。

つまり「骨化」も、カルシウム不足によるカルシウム・パラドックスが原因なのです。

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posted by Dr.ナガシマ at 16:12 | 動脈硬化

コレステロールの救世主! 血管を掃除する秘策

2020年01月14日

健康診断でおなじみの「コレステロール」。コレステロールにはLDL(悪玉)とHDL(善玉)という2つの種類があります。

「悪玉」は細胞の材料となるコレステロールを運ぶ役割、「善玉」は血管の中で増えすぎたコレステロールを回収する役割を担っています

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「悪玉」の数値が高いと、先々脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険性が高まります。

ならば、「血管の掃除をしてくれる善玉(HDL)は多い方がいい!」と考えがちですが、話はそれほど単純ではないことが最新の研究で明らかになりました

新発見!“質が大事”
実は、善玉が余分なコレステロールを回収する能力、いわば“吸う力”には差があって、それが脳梗塞のかかりやすさに深く関係していることが分かったのです。

病気を未然に防ぐためにも善玉(HDL)の“吸う力”をアップさせる必要があります

善玉の“吸う力”を上げる 魚のアブラ「EPA」!
昨年、善玉の“吸う力”についての重要な研究結果が報告されました。
善玉の吸う力の強い人は、低い人に比べて脳梗塞になるリスクが6割も減るといいます。
つまり、善玉コレステロールの“質が大事”ということなのです。


20〜60代の50人の人たちを対象に、善玉の吸う力が高い人と低い人では何が違うのかを調査しました。すると・・・、
善玉の吸う力の強い人は、血液中の「EPA(エイコサペンタエン酸)」の濃度が高いことが分かりました

「EPA」は、オメガ3という油の一種で、特に「青魚」に多く含まれる油として知られています。

善玉の吸う力が低い人5人に2週間、毎日1食、食事にEPAを多く含む青魚を加えてもらうと、5人中4人が“善玉”の吸う力がアップしたのです

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posted by Dr.ナガシマ at 10:25 | 動脈硬化