骨より重要なカルシウムの役割!?

2017年12月22日

暮も押し迫って参りました。皆さまにおかれましては、どうぞよいお年をお迎えください。

僭越ながら、わたくしも来年70歳になります。昨日もボクシングジムに行ってきました。相変わらボクシングに興じていられるのも健康あってこそです。とても感謝しています。

来年も、わたくしのBlog『ピンピン110歳』を少しでも参考にしていただければ幸いです。ぜひ皆さまも百歳長寿を目指し、お元気でお過ごしいただけることを心よりお祈りしています。

ご挨拶が長くなりました。本題に入ります。『骨より重要なカルシウムの役割!?』

確かに、多くの人がカルシウムの重要性と、その不足については感じているようです。でも、本当に理解できているかは疑問です? 次は、あるカルシウムに関するアンケート調査の結果です。

カルシウムアンケート.jpg

「やや不足」、「完全に不足」と答えた人が全体の中で67%。しかも女性の場合、その割合は8割ちかくになりました。

女性は男性に比べて骨量が少ない上に、(閉経後)骨の成長を助けるホルモンの量が急速に低下するため骨粗しょう症になりやすのです。だから、なおさら関心が高いと思われます。実際、骨粗しょう症患者の8割は女性が占めているのです。

でも、男性も70歳を過ぎると骨粗しょう症は急増します。
日本人で骨粗しょう症を発症しているのは約1,280万人といわれますので、約300万人が男性の骨粗しょう症と考えられています

こうした骨粗しょう症の問題からカルシウムというと、骨をつくる栄養素と思われがちです。ところが、もっと大切な役割があるのです。

それは“生命活動の全般”に関わっているということです。
心臓や筋肉を動かしたり、脳神経を働かせたり、体内のアルカリ性を保ったり、また免疫を働かせたり、受精の引き金になったりと、ひじょうに多彩です。

カルシウムの体内での働き.jpg

骨は“カルシウムの貯蔵庫”の役割も!
このようにカルシウムは極めて重要な栄養素なので、不足の際には補給する仕組みが体にあります。カルシウムは骨を形成するための大切な成分に間違いはありませんが、むしろ「カルシウムの貯蔵庫」としての役割が重要です

成人の体内には約1kg(1,000g)のカルシウムが存在します。そのうちの99%は骨の中に蓄えられています。残りのわずか1%が細胞や血液の中に一定の濃度で存在し、重要な生命活動に関わっているのです。

体内カルシウムは断トツ.jpg

その重要さというのは、直ちに生命に関わるほどのものです。
例えば、もしカルシウムがなければ心臓も脳も筋肉も動きません。
そこで、不足したときには「骨からカルシウムを溶かし出して補給する」ような仕組みになっているのです

これが、まさに“骨粗しょう症”の原因になります。

実際、1日の平均摂取量は男性で520mg、女性で490mgであり、1日80r〜110r不足していることになります。(日本人の栄養摂取量より)

「この程度の不足だったらたいしたことはない」と考えたら大変なことになります!

1日80mg不足でも・・・
1ヶ月では80mg×30日=2,400mg
1年では80r×365日=29,200r。
それが10年も続くと、何とマイナス300g。
(対して、骨にある全カルシウム量は1000g)。

つまり、3割もの“骨量”が失われてしまい「骨粗しょう症と診断される!」ことになるのです

骨粗しょう症の診断基準.jpg

こうした仕組みで体内に貯蔵している栄養素はカルシウムをおいて他にありません。
いかにカルシウムが私たちの体にとって重要な栄養素であるかということです。

カルシウムを食品で摂ることは、なかなか難しいとされます。
サプリメントで補給するのが有効となる代表的な栄養成分と言えます。

体に優しいカルシウムサプリメント『沖縄の天然カルシウム』
posted by Dr.ナガシマ at 16:58 | カルシウム

カルシウム不足で動脈硬化の危険性が高まる!

2017年10月24日

なぜ、カルシウム不足で動脈硬化になるのか?
 
食事から摂るカルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンが分泌されて骨からカルシウムが血液中に溶かし出されます。このカルシウム不足が長期間続くと、骨からのカルシウムの溶出に制限がかからずに血管内のカルシウム量が増え過ぎてしまうのです。
このことを「カルシウム・パラドックス」と呼んでいます

口から摂るカルシウムが不足すると、血液中にカルシウムが増えるという逆のこと(パラドックス)が起きる。だから、カルシウム・パラドックスといいます。

そして、増え過ぎ余ったカルシウムは血管壁に沈着します。
このカルシウムは、血管内膜の下部にコレステロールが蓄積するとプラーク(血管内のコレステロールなどが蓄積したもの)を形成しますが、このプラークの中に沈着してしまうのです。そうすると血管が硬くなり、結果として「動脈硬化」を引き起こすことになります。

しかも、このプラークが破綻すると血栓ができて動脈が詰まり心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことにつながります

動脈硬化の進行図.jpg

さらに余ったカルシウムが問題を起こします。
血管壁は平滑筋という筋肉でできていますが、この筋肉細胞の中に余ったカルシウムが入り込むと筋組織を収縮させます。すると血管は細くなって、ますます動脈硬化を増強させるのです

冠動脈湖に沈着したカルシウム.jpg

良く溶けて吸収性の高い「天然のサンゴカルシウム」

posted by Dr.ナガシマ at 10:44 | カルシウム

えっ、カルシウム不足で“結石”になる!?

2012年10月23日

先日、「カルシウムを摂りすぎると、結石ができるのでは?」という質問がありました。
果たして、これは正しいでしょうか?

結石は、その成分によっていくつかのタイプに分かれますが、その中でも「カルシウム結石」が9割以上を占めています。
これも食生活が引き金となって発症する生活習慣病で、結石になる人の多くが糖尿病、高血圧、高脂血症などの予備軍になっているといわれています。

結石というと「尿路結石」のことがよく取り沙汰されますが、カルシウム結石が尿管・膀胱(ぼうこう)・尿道などに生じた場合を尿路結石といいます。結石が尿管に下降して、尿の通過障害をきたすため七転八倒の激しい痛みや血尿が起こります。

いまや10人に1人が尿路結石にかかるといわれ、30〜60代の男性に最も多く、現在も増加中です。
でも最近は、とくに20〜40代の多忙な男性にも多くなっているようです。また、これまでは男性の病気と考えられていたのが、さらに更年期をすぎた女性や若い女性にも増加しているとのこと。

そもそもカルシウム結石といわれるぐらいだから、カルシウムの摂り過ぎが原因だろうと思われるのもしかたないことですね。

ところが実際は、「食べ物から摂取するカルシウムが不足していると結石ができる」という、わたしたちが思っていることとは、まったく逆のことが体の中では起こっているのです。

結石のできる部位.jpg

なぜ、カルシウム不足で結石ができるのか?

カルシウムはシュウ酸と結合しやすい性質があります。シュウ酸は、コーヒー、紅茶や緑茶、チョコレート、ナッツ類、ほうれん草などに多く含まれています。
だから、こうしたシュウ酸の多い食品を沢山摂っていると、腸内ではカルシウムと結合して、カルシウムの多くが便として排泄されてしまうのです。
また肉食中心のような食事をしていると、肉類に多く含まれる脂肪酸がカルシウムと結合して、同様のことが起こります。
ステーキ写真.jpg

しかも、食事から摂るカルシウムが少ないと、当然のこととして体内ではカルシウム不足に陥いるはず、ですが・・・。
カルシウムは、他の栄養素とはまったく違う仕組みができあがっているのです。

カルシウム以外のミネラルやビタミンなどは、不足すれば欠乏症として健康を害したり、病気になったりします。でも、カルシウムは心臓の筋肉を動かしたり、脳神経を働かせたりするのに使われる栄養素です。
たとえば、目でモノが見えるのもカルシウムのお陰。目に光が飛び込んでくると、網膜の細胞にカルシウムが入り、電気信号として脳に伝達します。だから、カルシウムが不足すると視力や神経、脳の働きにも影響が出てきます。

つまり、カルシウムは“生命の維持”に直結する物質なのです。
かりに体内からカルシウムがなくなれば、即座に死んでしまうことになるでしょう。
そうならないために体の仕組みとして、カルシウムが不足しても、骨の中のカルシウムを血液中に溶かし出して補充するようになっているのです。

では、カルシウム不足によって結石ができるプロセスを順を追って説明しましょう。

結石のできるプロセス.jpg
posted by Dr.ナガシマ at 17:15 | カルシウム