オイルを塗ると「皮膚呼吸」がダメになるのでは!?

2012年10月14日

ふと、「皮膚呼吸」のことが気になってきました。なぜなら、シアバターを顔ばかりでなく全身に塗るようになったからです。

以前、ボクシング世界チャンピョンの井岡選手が練習後、母親に背中全体にオイルを塗ってもらっている場面をテレビで見たことがあります。
私も手慰み程度のボクシングをやっていますので、頻繁にシャワーを浴びたり、お風呂に入ったりします。そうすると、どうしても皮膚が乾燥して荒れやすくなってしまいます。

(井岡選手からヒントを得て)天然のシアバターを知った時に、これを体に塗ればいいんだと思って始めましたが、特に寝起きのときなどには肌がツルツルして、「いい感じだな」と思うようになってきたところなのです。

でも・・・、全身の皮膚表面をオイルで覆ってしまえば、「皮膚呼吸ができない!」のでは・・・。
だから、かえって肌に良くないのではないか?

コスメの宣伝文句でも「皮膚呼吸を妨げない」とか言っています。

私も、映画007シリーズに夢中になったほうですが、『ゴールドフィンガー』で女性が金粉を全身に塗られて殺される場面がありました。非常に衝撃的なシーンでした。

さっそく、調べてみました。

ヒトなど哺乳類や鳥類は、「心臓が2心房2心室」で動脈血と静脈血が完全に分離されて循環するため、末梢の毛細血管を流れる血液に酸素を取り込む能力は著しく低い(ミミズのような特別の呼吸器官を持たないものでは皮膚呼吸に頼っている)。

ヒトやハトなどで計測されたデータから、全呼吸量の1%にも満たない量の酸素しか皮膚からは取り入れられていないことが明らかになっているそうです。人間は皮膚ではほとんど呼吸していない。

つまり、「皮膚呼吸を妨げると命に関わる」といったことは迷信であり、美容や発毛の分野でも宣伝文句として採用されていることは、かなり非科学的なこと。

よく、全身の6割以上やけどをすると死亡するのは、皮膚呼吸を妨げるからだと言うようなことがありますが、医学書などにおいては「皮膚呼吸の阻害は生命にかかわるものではない」とされているようです。

やけどで死亡に至る原因は、高熱に晒されたことによる熱中症、皮膚からの感染症、体液の損耗およびそれによって発生するショック状態などだそう(ウィキペディア「皮膚呼吸」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E5%91%BC%E5%90%B8#.E4.BA.BA.E9.96.93.E3.81.A8.E7.9A.AE.E8.86.9A.E5.91.BC.E5.90.B8.E3.81.AE.E8.BF.B7.E4.BF.A1 をご覧ください)。

ちなみに、 石油由来のオイル(ワセリンなど)を肌に塗ると汗や皮脂腺を塞ぐ可能性があり、その点からみても、分子が細かく肌に浸透する植物由来の天然オイルは問題無いとのこと。

これで安心して、シアバターを塗れます!

そらシアバター→
posted by Dr.ナガシマ at 18:24 | アンチエイジング
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