脳は老化しない! 研究結果

2020年04月04日

年齢とともに脳細胞は減るばかりと習ったはず。つまり脳は老化しっぱなしで、衰える一方というのが今までの常識。ところが最新の脳科学では、“脳は老化しない”が正しいというのです。

寿命と脳の間にはどのような関係があるのか? 歳をとると脳神経細胞であるニューロンには何が起こるのか? 認知能力の衰えは避けることができるのか? 

近年、こうした疑問の解明につながる研究が盛んになってきたようです。

脳の機能.jpg

例えば、脳の大きさと長寿には関係があり、特に人間のように体と比べて大きな脳を持つ種ほど長寿が期待できるといいます。

しかも最新の最も驚くべき発見は、脳は決して老化しないというのです。
「体のほかの細胞は不可避的に老化していきます。細胞が増殖する過程で遺伝子DNAにダメージが蓄積され、ついには細胞が死に至るからです。これに対してニューロンは、一度分化するとそのまま残る」と、ミラノ大学の神経生物学者ミケーラ・マッテオーリは説明します。

ニューロンの構造.jpg

つまり、体と脳の老化に関しては異なる道を歩んでいるのです。

では、ニューロンに寿命の限界は存在するのでしょうか?

「最近の研究が示唆しているように、神経細胞は体よりも長く生き延びることができる」
これは、パヴィア大学とトリノ大学のイタリア人グループが発表した研究結果です。
この研究は、マウスの胚から神経前駆細胞を採取して、これを平均寿命が2倍のラットの胚の神経システムに移植しました。そうすると、このニューロンは新しい宿主の死まで、完璧に生きたといいます。

一方、ニューロンを損傷する環境的、生物的、分子的要因が数多くあることも事実です。
これらのリスクに晒(さら)される時間が長くなるほど、ニューロンが損傷する可能性も高くなるのは明らかで
す。

アルツハイマー病をはじめとする老年期の脳神経変性疾患は、病気の進行を止めることのできる治療法がなく、世界の健康・社会・経済の危機となっています。

では、どうすればニューロンを長生きさせられるのか?

先ほどのマッテオーリは説明します。「運動をすること。運動が脳内のプロテイン(タンパク質)のレベルを増加させて新しいニューロンの形成を助けます」

また、「細胞を損傷させるフリーラジカルを防ぐために、抗酸化物質(ビタミンC・E、ポリフェノール等)やオメガ3(EPA・DHA等)を豊富に摂ること。さらに重要なのは、歳をとっても頭脳をきたえること。というのも学習は脳の柔軟性を保ちシナプスの形成を促進させるからです」。

年を取ったら“ボケるのが当たり前”と考えるのは早計のようです。

タンパク質、抗酸化ビタミン、ポリフェノール、EPA・DHAの摂取、そして運動というような自分の努力次第で、アルツハイマー型認知症などの脳疾患は予防できるということですね。

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posted by Dr.ナガシマ at 15:40 | アンチエイジング
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