肥満とアルツハイマーとの関係

2020年01月12日

要介護になる主な原因の一つが認知症です。
また、認知症に至る要因として問題となるのがアルツハイマー病です。

このアルツハイマー病が「内臓脂肪型の肥満」』に大いに関係しているという研究結果が報告されました。

肥満から要介護になるリスクは思いのほか高いのです。

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北米神経科学学会の60歳代を対象に8年間にわたる研究では、肥満体型の人は、認知機能に関わる脳の「海馬」が、1年間で2%も萎縮していることがわかりました。
これは、標準体型のおよそ2倍にもなります

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さらに、別の研究機関の調べでは、肥満度を示すBMIの数値が25.5以上の人の場合、BMIが20〜23である標準の人に比べると、認知症の発症リスクが2.44倍にも上昇しました

30〜39歳の肥満では約4倍!
30〜40歳代の肥満が認知症に関連するという研究結果も出されています。
この年代で太りはじめると、先々認知症を発症するリスクが高まるのです

英国のオックスフォード大学のクレアウォットン氏(公衆衛生学)らは、英国の全国の病院を1999~2011年(12年間)にかけて調査し、肥満と判定された約45万人の患者の診療記録を解析しました。
その結果、30歳代で肥満と診断された人のほうが、認知症の発症リスクが上昇することが明らかになったのです。

30〜39歳で肥満の人は、肥満でない人に比べて認知症の発症リスクが約4倍に高まります。
同様に40歳代で約2倍に、50歳代で約2倍にも上昇したのです。


厚生労働省が、全国で認知症の人の数が2025年には700万人を超えるとの推計を発表しました。そのうち、65歳以上で5人に1人が認知症患者になると予想されています。

認知症や要介護にならないようにするためにも、肥満解消(標準体重でも体脂肪の高い“隠れ肥満”も含む)を避けては通れないのです

夕食十分のダイエット法.jpg
posted by Dr.ナガシマ at 13:37 | 介護問題
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