女性の「骨粗しょう症」要介護の原因に!
2020年11月24日
骨粗しょう症は、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
日本には約1千万人以上の患者がいるといわれます。
とくに女性は、男性の3倍も「骨粗しょう症」になる割合が高くなっています。

骨粗しょう症になっても、痛みがないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで“骨折”しやすくなるのです。
要介護や要支援が必要となった原因に、骨折(骨粗しょう症が疑われる)が認知症についで多くなっています。

骨の成分であるカルシウムは、食事によって腸で吸収されて血液に入り、骨に運ばれ骨が作られます。その一方で、骨はしなやかさを保つために、古くなった骨を壊すという新陳代謝をおこなっていて、3年くらいで骨はすべてつくりかえられています。
この新陳代謝に関与するのが、骨を壊す役割の破骨細胞(はこつさいぼう)と、骨を再生する役割の骨芽細胞(こつがさいぼう)です。骨の材料であるカルシウム不足で骨が再生できなければ、骨粗しょう症になってしまうのです。


日本には約1千万人以上の患者がいるといわれます。
とくに女性は、男性の3倍も「骨粗しょう症」になる割合が高くなっています。

骨粗しょう症になっても、痛みがないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで“骨折”しやすくなるのです。
要介護や要支援が必要となった原因に、骨折(骨粗しょう症が疑われる)が認知症についで多くなっています。

骨の成分であるカルシウムは、食事によって腸で吸収されて血液に入り、骨に運ばれ骨が作られます。その一方で、骨はしなやかさを保つために、古くなった骨を壊すという新陳代謝をおこなっていて、3年くらいで骨はすべてつくりかえられています。
この新陳代謝に関与するのが、骨を壊す役割の破骨細胞(はこつさいぼう)と、骨を再生する役割の骨芽細胞(こつがさいぼう)です。骨の材料であるカルシウム不足で骨が再生できなければ、骨粗しょう症になってしまうのです。



posted by Dr.ナガシマ at 09:42
| カルシウム
太らない食べ方
2020年11月10日
運動で体重や体脂肪を減らすこと(肥満を解消すること)は、とても大変です。
一方、食事で減らすことが最も効果的な方法なのです。
だからといって、単に食事制限をすると栄養のバランスを崩し、その反動を受けて“過食”にもつながってしまいます。また、一旦やせられたとしても、すぐにリバウンドしてしまうでしょう。
人の体というのは、(人類の歴史上)飢餓に対する恐怖が備わっていて、本能的に「食欲」が勝っているのです。
それが現代においては、本来あるべき食事のあり方を狂わせて肥満やメタボにつながっています。
そこで、人間本来の食事のあり方を取り戻しつつ、栄養のバランスが良くなる食事法を提案したいと思います。
第一に、よく言われる・・・
「朝食しっかり、夕食は少なく」というのは、大きな間違いだということを知ってください。
「朝食をしっかり食べると、体の生理作用に反すること」になり、肥満しやすくなってしまうのです。
ドイツのミュンヘン大学の研究によると、朝食をしっかりとる人は、少しだけ食べる人や食べない人に比べて、“カロリーを多く摂りすぎる傾向にある”との調査結果を報告しています。
また人類学者によると、千年単位はおろか、1万年単位でも、人体の機能には大きな変化が見られないといいます。
つまり、祖先と私たちには「食欲、消化吸収、体脂肪の蓄積などの生物学的な機能に関して」、ほとんど変わりがないということです。
1万年前の農耕以前の祖先たちは、朝目が覚めたら朝食もとらずに大地をかけめぐって獲物を捕まえたり、木の実を採取したりました。そして、一日の仕事が終わった夕暮れ時に、やっと家族とともに手に入れた食糧にありつけたのです。
もちろん朝食なんていうものはなく、日中は「すきっ腹」で活動していたのです。
(『すきっ腹ウォーキング』千葉大学スポーツ科学科教授、片岡幸男著より)
このような祖先たちの食事のリズムを現代の私たちの体も受け継いでいます。
ですから、1日の中で最も大切な食事は「×朝食」ではありません。「○夕食」なのです。

実は、私たちが当たり前と思っている1日3食の食生活が定着したのは「近代」に入ってからです。この習慣が登場したのは明治時代で、富国強兵のためだったといいます。
そして、明治時代以降の食習慣が戦後の高度経済成長期になり、過食へとつながっていくのです。このため「1日3食」はカロリー過多となり、肥満やメタボ、生活習慣病の原因になってしまったのです。
この間違った食習慣を本来の食事法に戻す必要があります。
人間の本来あるべき食事の仕方で栄養バランスが良くなれば、肥満することもなくなります。




一方、食事で減らすことが最も効果的な方法なのです。
だからといって、単に食事制限をすると栄養のバランスを崩し、その反動を受けて“過食”にもつながってしまいます。また、一旦やせられたとしても、すぐにリバウンドしてしまうでしょう。
人の体というのは、(人類の歴史上)飢餓に対する恐怖が備わっていて、本能的に「食欲」が勝っているのです。
それが現代においては、本来あるべき食事のあり方を狂わせて肥満やメタボにつながっています。
そこで、人間本来の食事のあり方を取り戻しつつ、栄養のバランスが良くなる食事法を提案したいと思います。
第一に、よく言われる・・・
「朝食しっかり、夕食は少なく」というのは、大きな間違いだということを知ってください。
「朝食をしっかり食べると、体の生理作用に反すること」になり、肥満しやすくなってしまうのです。
ドイツのミュンヘン大学の研究によると、朝食をしっかりとる人は、少しだけ食べる人や食べない人に比べて、“カロリーを多く摂りすぎる傾向にある”との調査結果を報告しています。
また人類学者によると、千年単位はおろか、1万年単位でも、人体の機能には大きな変化が見られないといいます。
つまり、祖先と私たちには「食欲、消化吸収、体脂肪の蓄積などの生物学的な機能に関して」、ほとんど変わりがないということです。
1万年前の農耕以前の祖先たちは、朝目が覚めたら朝食もとらずに大地をかけめぐって獲物を捕まえたり、木の実を採取したりました。そして、一日の仕事が終わった夕暮れ時に、やっと家族とともに手に入れた食糧にありつけたのです。
もちろん朝食なんていうものはなく、日中は「すきっ腹」で活動していたのです。
(『すきっ腹ウォーキング』千葉大学スポーツ科学科教授、片岡幸男著より)
このような祖先たちの食事のリズムを現代の私たちの体も受け継いでいます。
ですから、1日の中で最も大切な食事は「×朝食」ではありません。「○夕食」なのです。

実は、私たちが当たり前と思っている1日3食の食生活が定着したのは「近代」に入ってからです。この習慣が登場したのは明治時代で、富国強兵のためだったといいます。
そして、明治時代以降の食習慣が戦後の高度経済成長期になり、過食へとつながっていくのです。このため「1日3食」はカロリー過多となり、肥満やメタボ、生活習慣病の原因になってしまったのです。
この間違った食習慣を本来の食事法に戻す必要があります。
人間の本来あるべき食事の仕方で栄養バランスが良くなれば、肥満することもなくなります。





posted by Dr.ナガシマ at 10:20
| 肥満防止
オナラが臭いのは、大腸がんのリスク!
2020年11月02日
女性の死亡率トップの大腸がん。
この大腸がんは進行が遅く、初期の段階では治療しやすく比較的治りやすいがんですが、死亡率が高いというのも大腸がんの特徴なのです。なぜなのでしょうか?



その最も大きな原因として考えられるのが生活環境、とりわけ食事の変化(欧米化)の影響です。
大腸がんの発生には人種的、遺伝的なものよりも、食事などの環境要因が大きいことがわかりました。
腸内環境の悪化で“発がん物質”が!
動物性脂肪や肉類を取り過ぎると大腸がんになりやすくなります。
それは、肝臓から消化液の「胆汁」が過剰に分泌されてしまうからです。
大腸の中には、過剰となった胆汁を発がん作用のある「二次胆汁酸」に替えてしまう悪玉の腸内細菌がいます。しかも、肉食の多い食生活だと、悪玉菌を増やすので、腸内の腐敗を起こして発がん物質がつくられてしまうのです。
特に、女性の場合は便秘になりやすいといわれています。そうするとニトロソアミンなどの発がん物質が腸にたまりやすくなってしまうのです。
オナラや便が臭いのは“発がん物質”の影響かも!

おなかにガスがたまると、苦しいですね。たまりすぎると、おなかがパンパンに張ってしまうし、出るガスも臭くなります。この臭うガスにはニトロソアミンなどの発がん物質が含まれており、大腸がんの原因になります。
なぜ、おなかにガスがたまってしまうのでしょうか。
ガスを作るのは、大腸にいる腸内細菌。大腸に入ってくる食べ物は腸内細菌が分解します。腸の前半部分では善玉菌が多くて、ガスが作られても臭いがなく毒性もありません。
しかし、腸の後半部分に行くにつれて悪玉菌が増えていきます。そうすると、二次胆汁酸や窒素化合物、硫黄酸化物などのガスを作ります。このガスが臭いばかりでなく、毒性があるのです。

しかも、これらの有毒ガスは便秘の人ほどたまりやすく、大腸がんにもなりやすくなるのです。
大腸がんの7割以上が後半部分のS状結腸や直腸などに発生するのも、このためだと考えられています。


この大腸がんは進行が遅く、初期の段階では治療しやすく比較的治りやすいがんですが、死亡率が高いというのも大腸がんの特徴なのです。なぜなのでしょうか?



その最も大きな原因として考えられるのが生活環境、とりわけ食事の変化(欧米化)の影響です。
大腸がんの発生には人種的、遺伝的なものよりも、食事などの環境要因が大きいことがわかりました。
腸内環境の悪化で“発がん物質”が!
動物性脂肪や肉類を取り過ぎると大腸がんになりやすくなります。
それは、肝臓から消化液の「胆汁」が過剰に分泌されてしまうからです。
大腸の中には、過剰となった胆汁を発がん作用のある「二次胆汁酸」に替えてしまう悪玉の腸内細菌がいます。しかも、肉食の多い食生活だと、悪玉菌を増やすので、腸内の腐敗を起こして発がん物質がつくられてしまうのです。
特に、女性の場合は便秘になりやすいといわれています。そうするとニトロソアミンなどの発がん物質が腸にたまりやすくなってしまうのです。
オナラや便が臭いのは“発がん物質”の影響かも!

おなかにガスがたまると、苦しいですね。たまりすぎると、おなかがパンパンに張ってしまうし、出るガスも臭くなります。この臭うガスにはニトロソアミンなどの発がん物質が含まれており、大腸がんの原因になります。
なぜ、おなかにガスがたまってしまうのでしょうか。
ガスを作るのは、大腸にいる腸内細菌。大腸に入ってくる食べ物は腸内細菌が分解します。腸の前半部分では善玉菌が多くて、ガスが作られても臭いがなく毒性もありません。
しかし、腸の後半部分に行くにつれて悪玉菌が増えていきます。そうすると、二次胆汁酸や窒素化合物、硫黄酸化物などのガスを作ります。このガスが臭いばかりでなく、毒性があるのです。

しかも、これらの有毒ガスは便秘の人ほどたまりやすく、大腸がんにもなりやすくなるのです。
大腸がんの7割以上が後半部分のS状結腸や直腸などに発生するのも、このためだと考えられています。



posted by Dr.ナガシマ at 10:32
| がん予防