誰でも1日5千個の“がん細胞”が発生!

2020年09月08日

今年1年は新型コロナで終わりそうです(終わればいいのですが・・・)。

日本では、1月に新型コロナによる最初の患者がでてから現在までの患者数の合計は約7万2千人、死亡者は約1千4百人のぼります。

新型コロナで社会は、世界は大混乱といっていいでしょう。 新型コロナウイルスが怖すぎて、落ち着かない日々が続いている。毎日が不安!

しかし、目の前の怖さが先立ち、他の大きなリスクに目が行かないのも事実ではないでしょうか?

これまでのコロナ感染者数を1日の平均(210日間)にしてみると344人。そのうち死者数は1日6.6人です。

では・・・、日本人の死亡原因の第一は「がん」です。この患者数は年間1,012,000人(2020年予測)、死者数は37万3547人。えっ、1日あたりに換算すると1023人が死んでいる! 

新型コロナとがん.jpg

数字だけで見ると、新型コロナとは比較にならないぐらいの“がんの犠牲者?”
けっして新型コロナが怖くないと言っているのではありません。やはりコロナは気になってしかたがない、でも・・・

日々の健康対策を忘れてしまってはいけないと思います。がんも生活習慣病のひとつ。

日本人の3人に1人は「がんで死亡」。また、2人に1人が「がんに罹って」います。

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ではなぜ、がんに罹る人と、罹らない人がいるのか?

がん細胞は、元々は、わたしたちの体を構成する細胞です。その正常な細胞の遺伝子が何らかの原因で傷つくと、がん化してしまうのです。

この“がん化”した細胞は、どんな健康な人でも、1日3000〜5000個できているといいます。

一日に5000個.jpg

でありながら、がんに侵される人と侵されない人がいます。それは一言でいうなら、“免疫力の違い”なのです

健康な人の場合、がん化した細胞が発生しても、わたしたちの体内に存在するキラーT細胞やNK細胞といった「免疫細胞」によって取り殺されて排除されてしまいます。

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ですから、たとえ1日5000個のがん細胞が発生しても、がん細胞はそれ以上増殖できません。

ところが、免疫力が低下すると、すべてのがん細胞を取り殺すことができずに、その中の生き残ったがん細胞が増殖して、本物の“がん”になってしまうのです。

私たちの体には様々な細菌やウイルスが侵入するのを防いだり、侵入したら攻撃し撃退したりする「免疫力」が備わっています。

この免疫力によって、がん細胞も摘み取られ、増えることなく死滅します。このようにして免疫が私たちを“がん”から守ってくれているのです。ちなみにウイルスをやっつけるのも免疫です。


しかしながら、その免疫の力も20歳代でピークを迎え、その後は加齢と共に低下します。そして、がんによる死亡率も年齢が高くなるにしたがって上がってしまうのです。

つまり、がんに罹る要因というのは、正常な細胞の遺伝子が傷ついて“がん化”することと、そうしたがん細胞の増殖を防いでいる“免疫力の低下”という2つのことが考えられるのです。

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では、遺伝子を傷つけたり、免疫力を低下させたりする原因とはなんでしょうか?

「がんは遺伝する」ともよくいわれていますが、遺伝の影響は1割にも満たないことがわかっています。それよりも、食事、喫煙、飲酒、ストレスなど、普段の生活習慣や生活環境の影響が大きいのです。

言い換えれば、生活習慣を改善することで、がんを防ぐことが可能なのです
これほど進歩した現代医学においても、がんの完治は難しいとされます。がんに罹る前にがんを予防する(がんに罹らない)ことが肝心です

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posted by Dr.ナガシマ at 13:55 | がん予防